『白鯨』読了/毎日15分の習慣/英語を読む効果
昨日新潮文庫の訳を読み終えた。
尊敬すべき先生がずっと研究されていた作品ということで、心して取り掛かったが、非常に得るものの多い読書であった。
どの頁を読んでいても変わらない一文の重みがあり、真に迫ってくるレトリックが胸を打った。
なかなかストーリーとしては進まず、あちらこちらに分岐していくポストモダン小説らしさにより、冗長な印象はあることはあったが、もう一度読んだときにそれらは却って良さだと思えることだろう。
またもう一度読みたいものだ。
長編小説を読む際、一気に読もうと思うと疲れてしまう。
結局途中のプロットを忘れてしまい、さらにモチベーションが下がる。
『ダロウェイ婦人』がそうだった。
現在、15分で20頁は必ず毎日読むようにしている。
次に読もうと思っているのはフォークナーの『響きと怒り』だが、これも講談社学芸文庫で600頁あるが、そうすれば30日かければ何とか読み終わる。
読みたければ目標以上に読めば早く終わるし、集中できる。
この習慣を続けていきたい。
また、英語を原文で読む習慣は必要である。
異言語を交えて読んでいると、母国語との親和性も高まってくる。
何気ない一文も、不思議と重みをもって読者に迫ってくる。
英語を英語のままで受け入れる。それが大切だ。
そうなると音で英語を受け入れるスキルも必要になってくる。
足りないものだらけだ。
昨日はこのように非常に学術的に多くのことを学べた一日であった。
明日もいい発見があるといい。
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